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2011/10/18

 

幸せそうだね、

そんな言葉が似合う神無月の花束、

空はどこまでも蒼く、

総てを忘れさせ、

総てを満たしてくれる、

神無月の花束、

幸せそうだね、

そんな言葉が似合う神無月の君、

このまま総てが止められるなら、

どんなに幸せだろう、

この森と出会って何度めの秋だろう、

君と出会って何度めの秋を過ごすんだろう、

総ては変わり、

人の心も留まる事無く流れ続ける、

ときめく心を隠しながら、

黄昏色に染まる事もせず、

留まる事無く流れ続ける、

夜の月を何度見ただろう、

秋のオリオン座に何度会えただろう、

総ては流れ、

虚ろな自分さえ見失い、

薔薇の香りさえ思い出す事ができない、

神無月の夜、

月明かりの中で花束を積み、

秋のオリオン座を優しく見つめる、

そんな時間だけが漂う、

幸せそうだね、

神無月の花束は、

漂う僕たち2人を、

つなぎ留めようと、

今夜も秋の夜空に輝いている。

2011/10/18 11:33 | watanabe | No Comments